エンジニアやプログラマは企業に属さず、フリーランスとして活躍するケースが珍しくありません。
フリーランスとして独立開業するには、さまざまな準備と手続きが重要となってきます。

まず、フリーランスは確定申告をしなければ税制上の優遇を受けられないため、開業届けの提出が必要です。
開業届けの用紙は、事業者の名前や事業所の住所のほか、事業内容、商号などを記して税務署に提出します。
フリーランスが自宅で仕事する際は、事業所の住所として自宅を記載しても良いでしょう。

確定申告は自力で可能ですが、初年度からかなりの収入が見込める場合は、あらかじめ税理士に依頼しておくと後々便利です。
領収書の保管や経費節減の方法について、アドバイスをもらえます。
税理士に高額の報酬を払うほど高収入が見込めない際には、確定申告のクラウドソフトを利用することが望ましいです。
こうしたクラウドサービスに加入すると、毎月の収入と経費を入力しておけば、自動計算して確定申告の提出書類を作成してくれます。

また、ゼロからスタートしていきなり案件を受注しようとするのはリスクが高いので、開業前に募集内容などをチェックしておきましょう。
技術に自信があっても、自分の能力を発揮できる仕事が常にあるかどうかは別問題です。
市場調査を徹底し、十分採算が取れることを確認したうえで開業に臨む慎重さが欠かせません。
得意分野の仕事に対する需要が低い場合に備えて、ヘルプデスクといった副業の選択肢も用意しておくことが大切です。